三調家の食養生のお食事は田舎暮らしの醍醐味、とれたて旬菜をシンプルな調理法で丁寧にお作りしています。
ここで採れたお野菜、穀物、きのこ、海草、乾物類などを食材として使用し、マクロビオティックをベースに一物全体の調理法で身体にも優しいお料理をお出ししています。
そのお料理を味わっていただくと、野菜がとても甘く感じたり、スープのだしの旨みに驚いたり、ヘルシーなデザートの素朴な美味しさが楽しめます。
食べた後にお魚もお肉もなかったことに気付くくらいです。
8月 【雑穀大豆バーグと夏の野菜フルーツサラダ】
サラダの瑞々しさが、のどにも美味しい季節です。
ひとつはカボチャとグレープフルーツのサラダ。
すりおろしりんごとキャベツのサラダ。
デザートはさっぱりと梅ゼリー。
7月に仕上がった梅シロップを使っています。
他にも、冷製スープ、生春巻き、コンソメかん等、
食事の内容だけではなく器にもこだわっています。
佐賀県といえば唐津焼、伊万里焼、有田焼など焼き物が有名で、料理を引き立たせる器でお出ししています。
盛り付けも心を込めて工夫しています。
普段仕事やご家庭での忙しい生活の中で時間を気にしながら食べる食事とは、また違った田舎流の味わいを感じていただけます。
豪華な御馳走ではなくて、素材を生かしたシンプルなお料理から田舎ならではの斬新なお料理法もじっくり味わってお楽しみいただけます。
食べ終わった時に身体だけではなく心も満足していることが感じられます。
大地や太陽のエネルギーを十分に受けて育ったお野菜を食べるだけで、心も体も元気にしてくれます。
本来人の味覚は、味だけではなく人の気持ちまで感じることができるようになっています。
「おふくろの味」はみんなが好きな味ですが、味が好きということはもちろん、お母さんが心を込めて自分のために作ってくれたことを感じているからこそ好きになります。
秋田のおばあさんが心を込めて作ったおにぎりを食べた青年が自殺をやめたという話が映画にもなりましたが、おにぎりにはそれくらい大きな力があって、それを感じるチカラが人にはあります。
季節のお料理によっては、畑から採れたてのお野菜で調理します。
収獲したお野菜を自分で調理して食べる貴重な体験ができるのも、田舎暮らしならではです。
食べる時の美味しさを一層引き立ててくれます。
ぜひ三調家で確かな食養生を知って、体験して、味わってみてください。
三調家のお料理では、食養生の観点からマクロビオティックの調理法、重ね煮を取り入れています。
マクロビに興味のある方など、ご存知の方も多いと思います。
重ね煮とは、数種類の野菜を重ねて蒸し煮し、その旨みを調理に活かすことです。
野菜は陰性のものは下に、陽性のものは上に置きます。
簡単に言うと、葉野菜などの陰性が下側、根菜などの陽性が上側です。
基本の組み合わせは「椎茸・玉ねぎ・人参」の順で重ねています。
鍋に塩をパラリと敷いたら、スライスした椎茸、玉ねぎ、人参の順で重ねていきます。
他にもなす、キャベツ、白菜、かぼちゃ、里芋、大根、ごぼうなど季節に応じた旬のお野菜を使って重ね煮をします。
「一物全体」という考えから、皮はなるべくむかずに丸ごと使います。
最後に再び塩をパラリで、蓋をします。
水は入れません。
野菜の切り方や重ねる順番にも意味があるのです。
ご希望の方にはこちらのキッチンでの調理体験もおススメです。
そうこうして30~40分ほど弱火でじっくりと蒸していると、何とも甘い香りがしてきます。
野菜の旨みが存分に引き出された証拠です。
田舎ならではのとれたて食材本来の味を引き出した調理法です。
7月 【夏サラダと豆腐クリームシフォンケーキ】
夏野菜たっぷりのワンプレートサラダ。
そのカラフルさは目にも鮮やかです。
生で味わうだけでなく、グリルしたり、さっと煮たり、
食感の違いもお楽しみいただけます。
シフォンケーキに添えたのは、豆腐とバナナを使ったクリーム。
アイスのような、生クリームのような。やさしい甘みで、
6月15日 【赤空豆ご飯】
6月は春に植えた野菜たちの収穫真っ盛り。
赤空豆に梅干し(種付き)をそのまま入れて、土鍋でお米をいつもの水分量で炊きます。
さっぱりとした味に出来上がり、ほんのりピンク色に感動です。
早生のブルーベリーも本日収穫です。
ブルーベリーソ-スの豆乳プリンとブルーベリークッキーを作りました。
楽しみにしていた今年のブルーベリーの出番です。
ここ佐賀市はブルーベリー農園もあるぐらい、ブルーベリーが元気によく育ちます。
自然の恩恵に感謝です。
自然の恵み収穫・調理体験に参加して、一緒に手作りしませんか。
5月11日 【筍メニュー】
5月は筍の収穫が真っ最中。
三調家では一年分の保存として、筍の塩漬けで保存食を作りました。
今まさに生筍がバラエティ豊かに食養生メニューとして登場します。
お楽しみください。
4月15日 【端午の節句メニュー】
5月5日は端午の節句です。
もともとは邪気を祓うという意味があったそうですが、現在は男の子の健やかな成長を祈願する行事になりました。
マクロビオティックをベースにした食養生を実践している三調家が提案する、旬の食材を活かした5月の節句メニューの一例です。
中国で古くから災いを避けるという意味がある「中華ちまき」、真っ直ぐ元気に育つようにいう意味の「筍」、健康でマメに過ごせるようにいう意味の「煮豆」、薬の成分があり子どもの健康を願う意味の「ヨモギもち」、その他にも重ね煮のだしがしっかりしみ込んだ優しい味の煮物、佐賀の名物のこんにゃくの酢味噌添えなど、身体にも優しく、春の訪れを感じさせてくれるメニューになっています。
季節限定の食養生メニューです。
ぜひこの機会に味わってみませんか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3月8日 【朝粥】
三調家では、朝食メニューの中で、薬膳粥を選んでいただくこともできます。
朝はまだ胃が活発に働いていないので、食べ過ぎは胃に負担になります。
朝食は消化の良いものや、温かいものを摂るといいです。
食養生の中でも、お粥はまさに薬膳の代表メニューといえます。
飲食店でもお粥専門店が人気だったり、今や“病気の時に食べるもの”のみならず、
身体にやさしくて美味しい、そしていろんなトッピングを楽しめる料理です。
そもそも薬膳とは、中国で生まれた伝統医学、中医学に基づいて作られた食事のことです。
まさに食養生の毎日の食事を通して病気を予防したり、身体を健やかに保つことを目的としています。
薬膳の基本的な考え方は、,例えば寒い時には身体を温める食材を、暑い時には身体を冷やす食材を摂る、というものです。
それは自然の中での田舎暮らしと同じで、その時の季節、環境、さらに食べる人の体調を考えることを大切に作られています。
身体が冷えたら温める、熱があれば冷やしますよね?
それと同様に、足りなければ補ったり、多ければ取り除いたり、バランスを整えることが大切なのです。
三調家の食養生の中の代表的な3つのお粥と、主な効用をご紹介します。
材料はすべてここでの田舎暮らしの中で作られたものばかりです。
◎玄米+小豆+はと麦の粥
小豆・・・・疲労回復、二日酔い、むくみ、便秘解消に。
はと麦・・・・疲労回復、むくみ、便秘・肌荒れの解消に。
◎玄米+かぼちゃ+クコの実の粥
かぼちゃ・・・・疲労回復、貧血や冷え性の改善、美肌作りに。
クコの実・・・・老化防止や美肌作りに。現代人の目の疲れに。
◎白米+雑穀+青菜の粥
かぶの葉・・・・貧血・冷え性の改善、美肌作りに。カルシウム補給に。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3月6日 【ひな祭りメニュー】
3月3日に重ね煮を使って、ひな祭りメニューを作りました。
雛人形には厄災を人に変わって引き受ける人形(ひとがた)の役割があったため、女児の健やかな成長や幸せを願う日となったと言われています。
雛人形を楽しみながら、願いを込めて~いただきます~。
~お品書き~
ちらし寿司
茶わん蒸し
煮物
お浸し
里芋コロッケ
厚揚げの大根おろしジュレ
漬物
お吸い物
苺大福
甘酒(ノンアルコール)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ちらし寿司
具の味付けには甘酒を使用。砂糖やみりんの代わりに使えて、何かと重宝します。
具材には重ね煮の野菜としいたけを入れてます。
梅酢を入れてほんのりピンクにしてもおいしいです。
・煮物
筍は、去年採れたものの塩漬けを使います。たくさん採れる時にまとめて保存食にしておくのも、田舎暮らしの知恵です。
・お浸し
畑で採れたほうれん草。甘くてとても美味。旬のものをたっぷりいただきます。
・里芋コロッケ
里芋は収穫した後、土に埋めて藁を乗せ保存しておき、使う時に掘り起こします。
粘りけがありクリーミーで、この地域では評判の味。
まるでクリームコロッケのよう!?
具には重ね煮の野菜を入れてます。
手作りの豆乳マヨネーズに、タマネギときゅうりのピクルスを合わせたタルタルソースを添えて。
・厚揚げの大根おろしジュレ
お豆腐屋さんから、できたての厚揚げを届けてもらいます。
定番の生姜醤油もいいですが、今回はおしゃれに。
地元特産の本わさびをジュレで仕立てています。
これが美味ではまる味です。